Geoclino 野外地質学を変えるハイテクマシーン!!
投稿日時 2010-01-15 15:31:03 | カテゴリ: TOP
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Geoclino 野外地質学を行うときの最も重要な機械はハンマーとクリノメーターである.これだけあったら調査ができるのだから,地質学者は人間調査マシーンということでしょうか. 近年,地質調査の需要が減ったのかどうかわからないが,クリノメーターがなくなりつつあります.ふた付きのクリノコンパスは愛用でしたが.. ただ,灼熱の砂漠や凍り付く極寒の地での調査は,このデータを取ることが非常に大変でした. 1)走向傾斜,線構造などはかっては,ノートに記載して,, 2)N, E,,たくさんのデータを取るときはこれらの記号などの間違いも多々ありました.帰ってデータをまとめるときも,何で,ここだけ,Eastなのだろうとか.. 3)脈の方向やクリベージの方向など,ステレオネットのN=850などと何個はかったかで勝負が決まるわけですから.. 数年前に開発されたGeoclinoはこれらの難点を解消したものです. 1000個のデータをとるのに1時間もあったら取れます.ルートマップ作成でも,3つ前のカーブの場所の走向傾斜,N30E,30? どっち傾斜だったっけ..などという凡ミスもすぐに思い出すことが出来ます.(機械が記録しているからね.。)
利点 1)走向傾斜の記載を間違わない. 2)簡単にデータが取れる.面をあててボタンを押すだけ. 3)大量のデータを短期間に取れる. 4)前のデータをすぐに振り返られる. 5)大量データをコンピューター(エクセル)にのせられる. 6)GPSもついているものがある. 7)どんな場所でも取れる. 8)線構造 も簡単に取れる. 9)N30E,45W (日本風の方法),や328,20E 360進法, 170,20などのライトハンドルールなどにも変換可能.
問題点 1)電池 つけっぱなしで2日に1回交換.(充電電池だとよい.砂漠では大量の単三が必要かな.。) 2)磁石の感覚的な方位になれていると,デジタルなので方位の感覚が掴みにくい.(まあ,時計の感覚と一緒ですね.1ヶ月ぐらいデジタル数字をステレオネット上にプロットしながら調査すると,290度などとでても大丈夫. 3)方位のキャリブレーション.要はあまりに簡単なので,本当に精度の良い方向がはかれているのかという疑問が起こります.作られた当初はかなりバグがあり,とても使い物になりませんでしたが,現在は精度がよくなり,キャリブレーションさえしっかりしたら,大丈夫.キャリブレーションの仕方をすぐに野外で忘れるのですが,常に,X軸,Y軸を下にむけて,回転するだけ.クリノメータのふらつきの誤差の方が圧倒的にエラーが大きいと思います. 二度と戻れない! 一度,使ってしまうと,いままでのクリノメータは何だったのかと思うほどのすぐれもの.そもそも,何で東西南北の東と西が逆になっているのかということを,教える必要がありません.(もちろん意味は知っている必要はあるかもしれませんが..) 少し高いですが,ぜひおすすめ.一度ぼろいクリノメータで実習したあとで使わせることをおすすめします.フィールド地質学もデジタル化しないとね. 値段は49800円. ふた付きのクリノメータが15年前で22000円だったことを思うと,その使い勝手は10倍以上ではないだろうか.
http://www.gsinet.co.jp/geoclino/images/geoclino.jpg
http://www.gsinet.co.jp/geoclino/index.html
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